こんにちは。
僕は日頃から家族を大切にした生き方をしたいと思っています。
もちろん、普段から愛する妻に感謝したり、喧嘩したら謝ったり、一緒に想い出を分かち合いながら楽しい日々を過ごしています。
一方で、自分以外の人の視点からみた愛について知りたいと思い、この本を手に取りました。
読んで思ったのは、
本当にこのタイミングで読んでよかったぁということ。
というのも、
もうすぐ第一子が生まれパパになる予定なんですが、
愛とは何かに加え、人の成長過程での愛の役割についても論じているからです。
子供の精神発達、人格形成についての、
母親の役割、父親の役割ってのを、きっちりと書いてくれてるんです。
こんな人にオススメです!
- 愛とは何かについて知りたい
- 子供の教育について知りたい
- 子育てに悩むパパママ
筆者のフロムは精神分析学を学び、人の成長、人格形成についてのスペシャリストです。しかも、人格形成には外部環境、つまり社会の影響を受けるとし、それまで主流だったフロイト哲学に社会学的観点を加えて新フロイト哲学を打ち立てた巨匠です。
フロムは、
そもそも真に人間的な生活ってなんだろう?
そのためにどうするのがいいんだろう?って考えていたヒューマニストとしても有名なんですね。
情報が溢れている今の世の中でも、
十分に通じる内容かと思います。
僕が印象に残ってるのは、
- 愛は技術であること
- 完全なる愛と不完全な愛の違い
- 人の成長に影響を与える母性性と父性性
ちょこっと詳しく書いてきます。
愛は技術であること
元々の英語のタイトルが、
『The Art of Loving』とめちゃくちゃかっこいい。だってArtだよ?アート。
ちなみに、アートはラテン語のアテネからきてて、人工や技術という意味。自然natureの対義語だと考えれば理解しやすくて、人工的なものを突き詰めると人が達成した技、技術ということになります。
そして、愛はその技術なんだという。
その意味は、受動的なものでなく、主体的なものだということ。
だから、気づいたら愛しているではなく、パートナーを愛すると決意して行動することが大切だっていうことが、すごくその通りだなぁって感じました。
やっぱり大切な人とはいえ、喧嘩もするし、それこそやっぱり合わない!ってなることもあると思うけど、それでも一緒に居たいと思えるから、きちんと話し合って乗り越えていこうとする。その主体的な向き合いが、愛することなんだと思う。
完全なる愛と不完全な愛
愛を履き違えてはいけない。
相手に依存した自立してない愛は愛ではない。そういう愛は、結局自分のためなんだよねー。
完全なる愛は、与える愛。
相手のことを想って、考えて、行動する。
愛するために愛するんだよね。
愛されるために愛するのとは違うってこと。
母性性と父性性
ママ(母性性)は、
全てを包み込む居場所を与えてくれる。
幼少期は生まれてきてよかった、自分は大切な存在なのだと、感じることが大切。
パパ(父性性)は、
規律や他者との関わり方を教えてくれる。
自我が芽生え始めて以降は、社会性を学習していく。ここでは認められるように行動して結果を出していくことが大切。
母性性と父性性に適切なタイミングで触れることが、子供の精神的な成長にとっても大切だということが理解できて、本当に収穫があったー😊
他にも、愛の種類の話や、そもそも人の本質的な課題の話、そして愛と宗教の類似点の話など、まだまだ興味深い内容が多い。
これからも本書で学んだ
- 父親として自分にできること
- 自分だからこそできること
- 愛は与えるもの
を頭の片隅におきつつ、
人として成熟できるよう、読書を通じたインプットと行動に落とし込んでアウトプットできるよう努力していきます。