こんにちは、だいです。
2020年2月、千葉県のいすみ市で行われていたワークキャリア(旧称:いなフリ)に参加してきました。
ちょうど、1か月といういなフリ生活が終了したので、
改めて、このいなフリへの参加が僕にとってどのような意味をもったのかを記していきます。
一旦咀嚼しないと自分のものにできない感覚があるので、自分自身の整理も兼ねて。
それくらい、ここでの生活は”濃かった”ということなんだと感じます。
まずはじめに結論だけ言うと、タイトルの通りで、「みんな大好きです!最高!\(^o^)/」。
目次
僕がいなフリに参加した理由
現在、僕は1年間の育児休業中で、妻と息子と、そして一時的に妻の両親と暮らしていた。
ちょうど息子が生まれたところで、妻と僕は妻の実家に里帰り中だった。
そんな中、妻にこう切り出された。
「だいちゃん、1人で東京戻るとかできんよね・・・?」
ポカンとする僕。
詳しく話を聞くと、僕と妻の両親の間に挟まれ、一番気苦労していたらしい。
ただでさえ慣れない育児と寝不足で満身創痍の中、さらに消耗していたようだ。
さすがに1人で寂しく家に戻るのも無意味なので、
以前から気になっていた「いなフリ」に参加することにした。
理由は、自力で生きる力を身につけたいから。
もうちょっと詳しく書くと、育休期間中に、
家族で過ごす時間を最大化するためにリモートワークできる基盤を作りたかった。
そのためのブーストをかけたいとの想いで、申し込みをすることに。
育休取得にあたっての決意表明はこちらです。
ということで、
妻の望みと僕の望みが一致した結果、今回のいなフリ参加が決まったのだった。
ちなみに妻から切り出されてから申し込み完了まで24時間以内。
今思い返しても当時の判断と行動力は素晴らしかったと思う(自画自賛)。
あと、一応付け足しておくと、
義両親とも、もちろん妻とも関係は良好で全く問題なし。
ギクシャクしてるとかは全然ないものの、
すこーしの遠慮とか、すこーしの気遣いが積りに積もっていたみたい。
なので、ご安心くださいませ。
僕がここで得たものは、仲間と道標。
いなフリでの1か月間を振り返ると、冒頭の通り相当に濃かった。
ほんと濃いの一言。
1ヶ月間の出来事を上げればキリがないので、ここでは個別詳細は割愛して、
特に全体を通して感じた3つのことについて書いてみる。
具体的には、ここで出会った人たちと、自分の原体験の発見、そしてこれからの生き方について。
個性豊かなメンバーと多様すぎる生き方
まず、人。
14人の同期がいた。
年齢は21歳~55歳までと幅広く、学生、フリーター、サラリーマン、栄養士、個人事業主、元自衛官と立場もバラバラ。
みんなそれぞれの想いがあって、それぞれ目指すところが違う。
もちろん、ビジョンが明確な人もいれば、漠然として悩んでいる人もいる。
そんな、いい意味での「カオスさ」があった。
みんな僕にとって愛するべきかけがえのない同期たちだ。
次に4人の講師たちと統括、またコワーキングの店長およびバックオフィスメンバー。
こちらもフリーランスとして活躍しながら、運営に関わっている。
講師陣とのかかわりは、自分の知らない世界を大いに見せてくれるものだった。
自分で選んだ道で、自分で決めた生き方を、自分の好きなようにやる。
裏返しにはすべて自己責任という厳しい現実があるのだけれど、それを承知の上で、しっかりと、そして満足して生きている人たちばかり。
自由さと、同時に自立と、フリーランスという生き方を目の当たりにすることができた。
そして、コワーキング会員メンバー。
同じコワーキングスペースで活動している人達で、いなフリ卒業生多数。
イラストレーター、ライター、Webエンジニア、Youtuber等々、こちらも多彩。
身近にいるし、何かあれば質問にも親身に相談乗ってくれるし、本当に温かい。
加えて、それぞれの道で前線で活躍している人ばかりなので、なにより実績とかスキルとか励みになる。
こんな環境で、朝から晩まで生活する。
自然と面白い情報は飛び交うし、リアルなフリーランスの生態だらけだし、生活は自由気ままだし、そんな相手を受け入れ合う文化もある。
最初は全く知らない人たちだし、様子も見るし、ぎこちないけど、
週を経るごとに話す、話す、話す・・・!
すごく関わり、一緒になって飯を食い、一緒に飲んで、一緒に笑う。
さらに、つながりのつながりで、またつながる。
全国各地へ身一つでいく出張大工やら、または大工なのにWeb制作できて、アートにも手を出している人など、とにかくもう、型にはまらない。
会社員をしているときは絶対に出会えないような人たちに出会えたことで、
ちょっと環境を変えるだけで、触れる世界が変わるんだと、まじまじと感じることができた。
たくさんの人と話して、自分の目で見て感じた、これからの生き方
あくまで主観でしかないんだけれど、そんな環境に身をおいてみて感じたことは、フリーランスの究極形は、現代の百姓だということ。
100の生業をもつという意味の百姓(ひゃくせい)。
今風にいうと、マルチクリエイターってところか。
もっと身近で親近感があってしっくりくるのは「お父さん」。
その意味は、生活に必要なことはすべて自分でやるってこと。
昔は専業で仕事してる方が少なかった時代。
田んぼをしながら、傘も編むし、家も作るし、料理、裁縫、果ては医者まで、生活に必要なものは自分でやってた。
現在の生活に置き換えるなら、
自転車・バイク・車の修理、家の修理、ガーデニング、DIY、写真や動画撮影、旅行プランニング、ドライバー、料理、家事育児、キャンプ、スポーツとかかな。
今は生活のためのお金はだいたいサラリーで得ているので、
それ以外で上で挙げた内容は、主にプライベートの生活力みたいな部分になる。
僕はそんな生活力のある生活に憧れる。
自転車のパンクも、iPhoneの画面割れも自分で直す。
結婚式のグッズも手作りしたし、ベッドも棚も自分で作った。
他の家具も食器も自分で作って使いたい。
写真も動画も自分で撮って自分で編集して家族の思い出残したい。
あわよくば農業やって、家も自分で建ててみたい。
そんなことしながら家族仲良く暮らせれば最高だ。
ここ数年、幸せってなんだろうなぁーって、漠然と考える中で、
年収1000万超えて、タワマン住んで、豪華な家具並べて、洒落たお店で外食してってのは、全然ピンと来なかった。
けど、今回やっとその理由がわかった。
なぜか興味を惹かないのは、準備されたものを消費するだけだから。
僕は準備されたものを消費することにあまり興味はないらしい。
それがどれほど高級で巧みなものであれ、
物欲を感じることがないし、まして自己承認欲求が満たされるわけでもない。
今の時代、自分でできなくても外注すればいいものだらけだけど、
お膳立てされたものを消費するだけでは、生産するプロセスの体験が抜け落ちる。。
たぶん、僕が大切にしたいのは、生産と消費を含めたすべてのプロセスの体験であり、できることならその体験を大切な人と一緒にしたいということなんだろう。
いなフリにきて、いろんな生き方をしている人にあって、
サラリーマンでもフリーランスでも、「生活力が高い人」に惹かれることがわかって、
自分もそうなりたいんだと認識することができた。
そして、「生活力が高い」という言葉に込められた自分なりの想いも。
ここに来なかったら決して腹落ちしていなかったと思うと、出会ったみんなありがとうって思う。
つながった大切にしたい想い。自分の原体験を自覚する。
人とのかかわりの中で自分の内面を見つめなおす機会が多々あり、
結果、大切にしたい想いが改めて明確になった。
それは、
「大切なひとを大切にしたい」
ってこと。
僕は妻に対して大大大感謝をしている。
きっかけは、彼女の僕に対するギブの嵐だった。
ギブされることが当たり前でなくなったとき、ギブすることの大切さを知った。
僕にとっての大切な人は、妻ともちろん息子。
そんな2人を大切にした生き方をこれからも続けていきたいと、改めて思った。
改めて自分の原体験を自覚したのもいなフリがあったから。
自分なりに振り返ってみたのがこちら。
まとめると、
「大切なひとを大切にする」×「生活力高く生きる」
これがいなフリにきて思い至った、僕の人生の方針。
振り返って思うこと。いなフリの魅力は「人生に向き合う場所」。
ここ(いなフリ)は決して答えを教えてくれる場所ではない。
万人に共通する都合のいい答えなんてないのだから。
でも、講師と運営メンバーは、受講生それぞれに合わせて、みんなが卒業後も納得いく道を歩めるようにと、向き合い続けてくれた。
そしてそれは、今もっともらしい答えを与えるよりも、もっと難しくて、でももっと大切なことなんだと思う。
ふと、こんな話を思い出した。
『授人以魚 不如授人以漁』
老子の言葉とか諸説あるけど、
「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし人に釣りを教えれば生涯食べていく事が出来る」
という意味。
いなフリ終了後も視野に入れて、自分が納得して自分で歩いて行けるように、
最大限向き合ってサポートしてくれたという事実が、この言葉と重なるように思う。
ぶっちゃけ、フリーランスとして生きていきたくて、何かスキルを習得したいのなら、
独学で学んだっていいし、
プログラミングスクールに行くのだっていいし、
デザイン学校に通うのでもいい。
だけど、いなフリでは、
フリーランスとして働きたいの?そもそも人生どうありたいの?
ってとこから、
向き合ってくれる。
一緒に考えてくれる。
人とつなげてくれる。
フリーランスっていう生き方も、人生の目的を達成するための1つの手段に過ぎないから。
だからこそ、人生の選択肢を広げるために全力で付き合ってくれる。
いなフリの魅力はスキルみたいな機能面だけにとどまらなくて、
もっと大切なところと向き合える機会と環境を与えてくれるところなんだと思う。
しかも、たくさんの仲間と一緒に。
仲間がいるって、すごくモチベーションになる。
同じ志をもって、同じ熱量をもって、同じ方向へ向かって、同じ場所で、同じ時間(とき)を歩く。
青春以外の何物でもない。
そんな最高の経験ができる場所、それが「いなフリ」だった。
ただし、注意点が一つある。
あくまで僕の私見だけど、受講者側にも自立が求められるということ。
フリーランサーはみな自立して生きている。
協力も助け合いも、個々人が自立しているからこそ成立する。
自分で考えることを放棄して周りにサポートしてもらうというスタンスなら、
決して答えは出ないと思う。
自分の答えは、自分でしか、また自分の中にしか見つけられないから。
自分と向き合う決意があるなら、いなフリは最高の場所と言えるだろう。
最後に講師陣と運営メンバー、本当に大変だったと思う。
来る日も来る日も、1人1人と向き合い続けてくれた。
感謝してもしきれないくらい、たくさんのものを与えてくれた。
言葉には言い表せないほど、本当にどうもありがとうという気持ちでいっぱいです。
いなフリのその後。これからのこと。
充実した1か月はあっという間に終わってしまった。
だけど、ここからがスタートだ。
1ヵ月の最終日には「事業計画」という形で、同期全員の今後1年間の計画とビジョンの共有があった。
僕もやることは決めている。
「大切なひとを大切にする」という自分の想いを大切に、
まずは僕自身が自分の大切な家族を大切にする日々を発信活動。
それによってどこかのだれかが、
少しでも大切な人との時間を大切にするきっかけになれば嬉しい。
それぞれが大切な人を大切にして生きていければ、すごく幸せだと思う。
日本中に広がれば日本が、世界中に広がれば世界がハッピーになる。
シンプルイズベスト。
こんなこと考えてる。
この1か月を振り返ると得たものは3つで、自分の中で本当に大きな価値だと思える。
- 自分自身が歩むべき道標
- いつでも迎えてくれる居場所
- 今日もそれぞれの夢に向かって前進している大切な友人たち
いつか、また集まって、互いの道のりを話したいなぁ。
その時に胸を張ってまた会えるよう、今日も一日過ごしていこうと思う。
最後に。やっぱりいなフリは最高だよ!
ここまで長文読んでくれてありがとうございました。
いなフリを受講した僕が、
実際にこんな風に受け取って、感じたよっていう事実をできるだけお伝えしたつもりです!
僕自身、最高の1か月を過ごすことができたと感じているし、
結局自分次第だよっていうお話。
もしこれを読んでいくれているあなたが、いなフリの参加を悩んでいるなら、少しでも参考になれば幸いです。
ただ正直悩むくらいなら、参加しちゃったほうが早いんじゃ?とも思ってます。
ぜひぜひ満足のいく「いなフリライフ」になることを願っています!