こんにちは、育休を1年間取得しているだいです。
時代の流れとともに男性の育休取得が話題になりつつありますね。
実際に育休を取りたいと思っている男性はたくさんいるんじゃないかなーと思っています。
そこで今回は、
・男性で育休とりたいけど、職場での関係性や今後のキャリアにもネガティブな 影響はあたえたくないなぁ。
・うちの職場、男性の育休って前例がないんだけど、育休とれるかなぁ。
という疑問に対して、少しでも男性の育休取得を促すべく、
育休を1年間取得した僕が実際に行った職場への伝え方について解説します。
結論として、この方法を実践することで育休取得の成功率は上がると思います。
ただし、育休取得に向けた障害がすべて取り除けるかといえばそんなことはありません。
あくまで成功率をあげることだけ。
最後はあなた自身の決意の強さが決め手です。
ぜひ、自分自身の行動で育休を勝ち取り、育休ライフを満喫してください!
目次
【事前準備(家庭編)】パパの育休取得についてパートナーと相談する
妊娠がわかったら、まずはパートナーと育休取得について相談しましょう。
あなたとパートナーと、そして授かった子供との人生です。
自分自身が何を望み、パートナーが何を望むのかをきちんと話し合いましょう。
なぜなら、自分自身の決意を固めるために必要なステップだから。
パートナーときちんと話した上で決めたことであれば、
万一、職場で反対をうけても意志を貫くことができます。
パートナーや子供を守り支えるのはパパなのです。
そして自分の家庭に対する意思を明確に示すことこそ、パパになって初めての仕事だと思います。
ここで自分の意思を明確にできるか、もしくは素通りしてしまうかで、今後の家庭との関係性は大きく変わってくるでしょう。
僕自身、育休を1年間とる!と決めるのは、妊娠がわかってから、今後の家庭をどうありたいかと考えた結果でした。
パートナーの妊娠・出産に対する不安、育児に対する不安を夫としてそばで支えたいという想いと、生まれてくる子供の成長を隣で見守りたいというパパとしての想いがあり、育休取得を選びました。
育休取得はゴールではありませんが、家族と大切な時間を共有できる生活のスタートです。
決して後悔のないよう決断をしてくださいね。
【事前準備(職場編)】職場の先行事例を把握し、現実を知る
もし、社内の身近な方で、すでに育休を取得した先輩社員がいるなのなら、ラッキーです。事前に話を聞く場をセッティングしてみて、周りからの評価事例を把握しておきましょう。
ポイントは、部内外の目や風当たり、待遇・キャリアへの影響(主観でよい)です。
なぜなら、おそらくあなたが育休取得を伝えたときも、周囲から同じような扱いを受けると予想されるからです。
私の場合は、約2年前に1年間育休取得をされた先輩社員がおり、意外にも前向きに捉えてくれるメンバーが多かったこと、一方で、一部の年齢層の高いマネージャークラスには疑問の声が上がったことも教えてもらいました。
育休への理解は人それぞれであることは事実ですが、
結局最後は「自分自身がどうしたいか」です。
たとえ厳しい現実を聞いたとしても、
パートナーや子供との生活を想像し、強い意志をもちましょう。
【根回し①】普段から家庭ファーストな姿勢をみせておく
普段から自分のスタンスを印象付ける行動をしましょう。
男性が育休を取得したいってことは、要は家庭を大切にしたいことの現れです。
お金やキャリアより家族との時間のほうが優先度が高いわけです。
なので、より守備範囲の広い「家庭」というカテゴリーを大切にする人ですよと、普段から周囲にアピールしておくことで、育休を切り出したとしても、心理的な抵抗感を減らすことができます。
結果、この人なら確かに言いそうだねと、相手に受け入れてもらいやすくなります。
例えば、パートナーと少しでも一緒にいたい想いあれば、
早く帰宅したいので飲み会は極力遠慮するし、仮に行っても2次会は絶対いかないとか、
子供と過ごすのが大好きな方では、職場で子供の話を嬉しそうにしているとかです。
行動はなんでもOK! 家庭を大切にしているんだなぁって印象付ける。
【根回し②】男性の育休が話題のとき、好意的なそぶりを見せておく
育休に関する自分の考えを、普段からオープンにしておきましょう。
人が嫌だなって感じる抵抗感は、不特定の未来の話では弱くなる傾向があるためです。
あるかもわからない未来のリスクに関しては認識が甘くなるんですね。
だから、何気ない会話の中で普段から育休を肯定する姿勢を示しておけば、いざ育休を切り出したときに受け入れられやすくなります。
最近では、小泉環境大臣の育休取得の話題になりましたが、
「自分は好意的に受け止めているし、自分も機会があれば考えたい」と伝えておくのです。
もし、リーダーや周囲のメンバーで反対意見があれば、だれが、どのような考えをもっているのか確認できますし、一度伝えてしまえば、あなたが育休を取りたいと考えていることが周知の事実になります。
しかも、時期は未定ですから、そこまで現実味をおびて捉えられることもありません。
日常会話の中で、さりげなく自分の考えを周囲に刷り込んでおく。
【根回し③】リーダーとの面談時に、意向を伝えておく(予定は未定でOK)
サラリーマンであればリーダー面談がありますよね。
実は、面談はリーダーに自分の考えをインプットしておく大チャンス。
それは、仕事だけでなく家庭を含めた将来の話になりやすく、かつリーダーは真っ向から否定しづらい状況にあるからです。
リーダーの立場になって詳しく考えてみましょう。
まずはそもそもリーダーの役割についてです。
リーダーの役割は、部下が仕事をしやすい環境をつくることと部下の育成です。
なので面談の際、家庭を含めた今後のキャリアプランについて話が及ぶことは必然となります。
次に、社会的なコンプライアンス遵守の意識です。
最近の世間の流れをみても、企業のコンプライアンス重視の姿勢はより強固になりつつあります。
その結果、マネージャークラスは必然的にパワハラ・セクハラ・マタハラなどのハラスメントへの意識が高まっています。
だから、コンプライアンスの観点で考えると、
いつ取るかもわからない、本当に取るかもわからないような、
育休取得の意向を否定することはリーダーにとってリスクでしかないんですね。
社内研修でも嫌というほど聞かされているし、自分の評価に影響しますから。
将来子供ができたら育休を取りたいと考えている旨を、リーダー面談を利用して伝えておきましょう。
【リーダーの味方化】妊娠がわかったら、すぐにリーダーへ伝える
ここ、すごい重要です。
職場に妊娠を伝えるタイミングは安定期に入った妊娠5か月付近が一般的ですが、男性の場合はできるだけ速やかな妊娠報告と育休取得意向を伝えましょう。
なぜなら、リーダー層の仕事として業務調整や人員調整を図らないといけないからです。
特に大企業であればあるほど、人事調整には時間がかかるものです。
リーダーの負担を減らすためにも、できるだけ早く伝えるのがベストです。
僕も妊娠2か月の時点でリーダーへ報告しました。
まだまだ流産のリスクもある中でしたが、おかげで自分が抜けたあとの人員調整を早くから進めることができて、結果として職場に大きな迷惑をかけることはありませんでしたよ。
リーダーが対応(業務調整・人員調整)しやすいよう、速やかに報告しましょう。
自分の育休調整をリーダーの仕事にすることで、リーダーを味方につけることができます。
【職場の味方化】職場の仲間にも伝えて、地盤を固める
リーダーを通して正式な手続きを軌道にのせることができたら、
次は仕事仲間へも報告していきましょう。こちらは安定期の妊娠5か月付近でOKです。
仕事仲間へ報告にする理由は、育休取得前後の職場関係や仕事の進め方に大きく影響するから。
自分の業務内容を引き継ぎもするだろうし、復帰後も暖かく迎えてもらえるように、メンバーに受け入れてもらう必要があります。
普段から業務を行っているメンバーですので、親しい仲間から順に広げていけば、きっと理解を示してくれるはずです。
万一、反対意見があった場合は、自分の考え方をしっかりと伝えましょう。
その議論が、あなた自身のポジションを確固たるものにしてくれるとともに、のちに別の人が育休をとるためのハードルをさらに下げてくれます。
家庭を大切にする人というポジションを取れれば、復帰後も育児などの理由で早退しやすくなりますよ。
ここまでくれば、育休取得前の仕事の進め方や引継ぎへの周囲の理解が得られていますし、なにより復帰後の人間関係性も、きっと良好な状態になるはずです。
・職場の仲間を味方につけることで、安心して休業や復帰ができますね。
・自分の考えを周囲に発信することで、家庭を大切にする人というポジションがとれる。
【まとめ】男性の育休取得ハードルを下げる7つのステップ
改めて、ここまでをまとめると次の通りです。
- 【事前準備(家庭編)】パートナーと育休取得の相談をする
- 【事前準備(職場編)】社内の先行事例を把握しておく
- 【根回し①】普段から家庭ファーストな姿勢をみせておく
- 【根回し②】男性の育休が話題のとき、好意的なそぶりを見せておく
- 【根回し③】リーダーとの面談時に、意向を伝えておく(予定は未定でOK)
- 【リーダーを味方化】妊娠がわかったら、すぐにリーダーへ伝える
- 【職場を見方化】職場の仲間にも伝えて、地盤を固める
相手は異なるものの、いずれも相手の立場にたって行動することは共通しています。
いくら育児休業自体は各々に認められた権利であるとはいっても、同じ職場で働く人たちの協力がなくては成り立ちません。
お互いが持ちよく仕事ができるよう、行動してみましょう。
きっと相手も理解してくれるはずです。
この記事で、少しでも育休を取りたい男性の後押しができれば嬉しいです!