本の紹介

【入門】 考える技術・書く技術 ~日本人のロジカルシンキング実践法~

山崎 康司

隗コンサルティングオフィス株式会社代表。豊富な経営コンサルティング経験を元に、さまざまな大企業にて、『考える技術・書く技術』関連(ビジネス思考、ライティング、スライド作成、事業計画書作成)の教育・研修を実施している。1980年ペンシルベニア大学ウォートン・スクール卒業(MBA)、1976年東京大学建築学科卒業

引用:入門 考える技術・書く技術

こんにちは。

ブログをはじめてみたい、情報発信をしてみたい、業務でうまく内容を伝えられるようになりたい。

そうは思うものの、うまく伝える文章ってどうすれば書けるの?

もっとうまく表現できるようになりたいって方も多いのではないでしょうか?

私もわかりやすい文章を書く極意、そしてマインドを知りたく本書を手に取りました。

本書は世界のコンサルタント業界でも有名なロジカルシンキングの方法、

ピラミッド原則を日本人にわかりやすいように解説した入門書です。

どうすれば、

「うまく伝わる文章を書くことができるか」

について、学んだことをご紹介します。

1.「書く」前に「考える」こと

いざ文章書こうとしたとき、実際どんな構成で何をかけばいいのかわからなくなりませんか。

仕事で用があるからメースを打とうとした場合なども、

とりあえず書いてみたけど、何が要点なのかイマイチぱっとしないことあります。

僕自身、仕事のメール1つとっても、かなり悩んだことがあります。

しかもそういうときに限って時間もかかりますよね。

では、どうして頭にあることを文章として書くことができないのか。

それは「書く」プロセスと「考える」プロセスの2つが必要だということを意識していないから。

書くプロセスはその通りで、文章を書くこと。

文章を書くこと自体は多くの人にとってそれほど難しいことではないですよね。

問題は「考える」プロセス。

そもそも「考える」って何でしょうか?

考えると悩むは違います。

悩むは、思考がぐるぐる迷子になってしまって1歩も進むことはできません。

一方で考えるは、課題が解決にむけて前進すること。少しづつでも前進するんです。

だから文章を書く際の「考える」とは、

誰に、何を、なぜ伝えたいのか。

そして、そのどういう伝えたいことは、どういう理由でそう言えるのか。

自分の中のふわっとした考えを、このような切り口でより明確にしていくこと、

これが「考える」ことであり、このプロセスがとっても大切です。

頭の中がまとまっていない状態から、整理整頓できた状態にするイメージです。

2.「考える」ことは読み手の疑問への答えとロジック構造

考えることはわかったけど、そもそもどういう観点で考えればいいの?って思いますよね。

注意することは、一方的に自分の考えを伝えるだければ、真に伝えたとはいえないってこと。

コミュニケーションは受け手が理解して初めて成り立ちます。

意識しないといけないことは読み手の立場になること。

あなたの文章を読む人はどんな目的でしょうか。

おそらく何か問題意識をもっていて、その原因や解決策を知りたいはずです。

だから、あなたの伝えたことが、

相手の疑問への答えになっているかが重要です。

そしてもう一つ。

誰しも、だらだらと文章を読むのはめんどくさいし、時間もないと思います。

だから、要点をシンプルに伝えるということが大切です。

受け手の疑問はOPQ分析と呼ばれる切り口で考えることができます。

OとはObject。つまり、読み手のありたい姿です。

PとはProblem。つまり、読み手の抱えている問題です。

QとはQuestion。つまり、読み手の抱いている疑問です。

このO、P、Qを明確化していくことで、どんな答えが求められているかを探ることができます。

最終的に伝えたいメッセージが決まったら、次はどうシンプルに伝えるか。

ここはバーバラ・ミント女史の提唱しているピラミッド原則に従って、ロジックを整理していきます。

ピラミッド原則とは、マッキンゼー出身のバーバラ・ミント女史が提唱し、

現在ではグローバルスタンダードになっているロジカルシンキングの原則です。

ポイントは3つで、

  • 結論から伝える
  • 結論を導く要素を伝える
  • 個別の要素はグルーピングしておく

です。

結論が頂点で、それを構成する要素、さらに要素の根拠となる情報など、

ピラミッドのように末広がりに見えることから、こう呼ばれています。

こうして読み手の求める答えをシンプルな構造に整理して伝えることで、

きっと相手にうまく伝わることができます。

ちなみに詳細気になれば、「ピラミッド原則」でググってください!

僕が説明するよりも圧倒的に参考になるはずですので。

3.まとめ

いかがだったでしょうか?

内容をざっと振り返ると、

・伝わる文章を書くためには、「書く」前に「考える」こと

・考えるとは、相手の立場にたって何が必要かを考えること

・伝える技術は、相手の疑問への答えをシンプルに示すこと

についてご紹介してきました。

ちなみにこの他にも、

  • ピラミッド構造の基本
  • ピラミッド構造の作り方
  • ピラミッド構造を文章に落とし込む

他、具体的な演習事例が盛りだくさんとなっていて、ロジカルシンキングの理論と実践演習をすることができます。

わかるとできるは違うので、まずは事例をもちいて実践練習をすることが、上達の近道ですよ。

4.最後に ~本を読んで感じたこと&考えたこと~

本書を読んで改めて感じたことが2つあります。

1つは、「考える」プロセスと「書く」プロセスの2つがあることに気づくことができました。

そしてはっとしたのが、書く際に筆が止まることがあれば、それは考えが十分にできていない証拠だってこと。

言われてみれば当たり前だけど、考えるって無意識レベル過ぎて、あまり意識できていなかったし、

なにより、何書きたいんだっけ?ってペンが止まることが多かったです。

これって「考える」ってことが全然未熟だったんだなぁと痛感しました。

逆に考えれば、ペンが止まるほどわかりやすい指標もないので、きちんと振り返ろうっと。

ちなみに、本書と「イシューからはじめよ」も、主張に近いものを感じます。

本書の主張である「書く前に考えること」。

イシューからはじめよの主張である、「事前に見通しを立てること」。

この2冊のいわんとすることはどちらも実行に移す前に見通しを立てておこうってこと。

すぐ忘れそうになってしまうけど、この思考を習慣化できるよう、振り返りを修正を忘れずに行っていきたいなぁと思います。

2つめは、何のためにするのかを明確にすることの重要性について。

本書は文章の書き方と考え方だったけれども、

受け手側の求めるものは何かを常に意識するというマインドは何事にも通じることだと感じました。

日々の行動は相手があってこそ。

相手のことを考えて行動できるか。

言葉にするとそれだけなんだけど、これがいかに難しいか。

ほんと当たり前のことを当たり前にできる人って尊敬できる。

本書を通してそう感じることができた想いを大切にしていきたい、

そう思いました。

以上、最後までお読みいただいてありがとうございました!

少しでもあなたの変化のきっかけになれば嬉しいです!

ABOUT ME
だい
妻大好きな1児のパパ / 妻を大切にしたら人生変わった / 世界で最小単位のコミュニティ”夫婦 ”のパートナーシップを大切に /大切なひとを大切にする暮らしについて発信 / 夢は子供5人の7人家族で仲良くにぎやかに過ごすこと